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オーリャ!

 「普通のブラジル人はもともと暴力的じゃないのに、(一連のデモの)報道でそう思われているのがちょっと…」。あるブラジル人の友人は漏らした。
 彼女は、先日バスの運転手らが予告なしでストに入り、バスに乗っていた女性が突然降りるように命じられ、困惑していた様子をテレビで観たという。「理不尽な目に遭った人が大勢いて、何も言わずに仕方なく何キロも歩いて帰った人もいる。理不尽なことで暴力行為を起こす人ばかりじゃない。本来のブラジル人は普通の素朴な人の方が多い」と話した。
 一部の過激な人々の行動に関する報道が続けば「ブラジルは危ない国」というイメージになる。治安が悪いことに間違いはないが、当然だが皆が皆暴力的でデモに参加しているわけではない。
 この時期に毎年起こる賃上げストに巻き込まれて、罪のない市民が、なす術もなく路頭に迷う姿もブラジルの一部だ。(詩)