W杯が近づき、黄色や緑のテープや国旗で飾られたショーウインドウなども増えているが、W杯を機に新製品を開発する人も続出している。
サッカーの選手だったアレッシャンドレ・フェレイラさん(24)は、ゴイアス州のゴイアスや連邦直轄区のガマ、パラナ州のパラナ・クルーベ、アマゾナス州のオランダ、バイア州のヴィトリアでプレーしてきたが、19歳の時、友人の母親から教わったチョコレート作りの趣味が高じて、2011年にアギマル・フェレイラ・ボンボンス・フィノスを設立。2013年にはサッカー選手を辞め、お菓子作りに専念し始めた。
そんなアレッシャンドレさんが6カ月かけて参加国の食材や伝統の味などを調べ、創り出したのは「サボーレス・ダ・コッパ」と呼ばれる8種のボンボンだ。ブラジル用はセラードで採れるペキーと呼ばれるフルーツとカイピリーニャを組み合わせ、アルゼンチン用は同国産のドッセ・デ・レイテを使ったアウファホルと呼ばれる詰め物タイプのボンボン。スペインはダマスコ(杏)味でイタリアはピスタチオ、フランスは同国産のシャンパンを使い、メキシコはからし入りチョコレート、米国はブルーベリーといった具合に、7カ国を顕彰するボンボンをベルギー産のチョコレートを使って作る。ボンボンには各国の旗が描かれ、9個で45レアル。W杯前の売り上げは4月までの3倍になると期待している。
2013年にゴイアニアでカップケーキ専門店を開業したマルシア・ペトリさん(39)とリカルド・パパさん(43)夫妻は、粉ミルクをペースト状にして作ったブラジル国旗やユニフォームにW杯トロフィー、サッカーボールなどで飾りつけたカップケーキを売り出した。このカップケーキの売り上げは年頭から毎月50%ずつ伸び続けており、最終的には売り上げ全体の30%になると見られている。同店の売れ筋商品はチョコレート、カラメル味バナナ、カラメル味パイン、イチゴ、マラクジャ(パッションフルーツ)、カプチーノで、各3レアル。
リオ市在住のパウロ・ロベルト・コレイアさん(62)がW杯に合わせて売り出そうとしているのは、マラカナン・スタジアムの絵が入った包装の〃マラカフェ〃で、伝統的なコーヒーをお土産にと考える外国人観光客をターゲットにする。
フォルタレーザのナイウトン・マドゥルーガさん(37)が創り出したのは、専用の袋もついた折りたためるカウボーイハット。黄色い地に緑の縁、ブラジルの文字と星のマークも緑という帽子は7レアル。コンフェデ杯では1万2千個の売り上げに止まったが、W杯ではもっと売れると期待している。
その他にも、参加国の国旗をモチーフとするシネーロや、お尻のふくらみを強調する詰め物入りで黄色や緑をふんだんに使った下着のタンガ、国旗を象った四角いテーブル、リオ・グランデ・ド・スル州で取れた蜂蜜を使って作ったホテル向け基礎化粧品、ブラジルの国旗などを描いた額やコップ、シャツなど、様々な商品が開発、販売されている。(5月30日付G1サイトより)
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