地下鉄のストで揺れた5日のサンパウロ市。最近はW杯前に駆け込むように多くのストが行なわれているが、4日夜には開幕会場となるイタケロン・スタジアムの近辺で二つのマニフェスタソンも行なわれた。ひとつは退役軍警とその家族約400人が、スタジアム前で給与改善を求めて行なったもの。このグループにはその後、ヴィラ・マチルダ駅の前に群がり、「ミーニャ・ヴィーダ、ミーニャ・カーザ」の内容の見直しなどを求めたホームレス労働者運動(MTST)のメンバー1万2千人が加わった。こうした混乱は全国各地で連日起きており、W杯開幕または期間中まで続きそうな雰囲気だ。
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3日夜、ゴイアス州トリンダーデの小学校に侵入して窃盗を働いた男性が、逃走の過程で窓に頭を挟んだまま死亡した。この窓は、斜めに何層かの隙間の空いたスタイルのもので、この男性はその隙間に頭から後ろ向きに入って逃げようとしたが、そこで首を挟まれ、その状態で自分の体重の衝撃が首にかかってしまったことで首吊り自殺の場合のような状態になってしまった。不注意な死因だが、出回っている死亡写真はかなりショッキングだ。
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ブラジル代表はきょう6日午後4時から、サンパウロ市モルンビー・スタジアムでW杯前の最終調整を兼ねた親善試合となる対セルビア代表戦を行なう。対パナマ代表戦で無得点に終わったセンターフォワードのフレッジの奮起と、司令塔オスカールからレギュラー奪取を狙う好調ウィリアンのプレーなどが注目される。同スタジアムに最寄り駅はなく、交通状況も気になる。
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