「ネイマール、オスカル、そして日本人が勝利をもたらす」(Agora São Paulo)
「よくやった、日本人!」(Agora Copa em Casa)
「いいぞネイマール、いいぞオスカル! (いいぞ、ユウイチ)」(diário de São Paulo )
ついに開幕したW杯!
現地在住邦人として、ブラジルの勝利(3対1、VSクロアチア)にほっと胸をなでおろしたのも束の間、13日のポルトガル語タブロイド各紙には上記のような見出しが並びました。
ブラジルの2点目に繋がるPKをとった西村雄一主審のジャッジを皮肉ったものですが、流石にちょっとかわいそう。ネット上でも、西村主審にブラジル代表のユニフォームを着せたコラージュ写真が多数つくられるなど、「ホットな日本人」として取り上げられいます。
名誉ある開幕戦のレフェリーに日本人の審判団が指名されたのは誇らしいことですが、やはり、良い意味でも悪い意味でも、その判定が社会与える影響は大きいようです。
本文にも「名手の2点と、存在しないPK(um pênalti inexistence)の後押しでクロアチアを打ち倒す」と、痛烈。動画を見直すと必ずしも誤審、とは言えないと思うけど。。
さて、開幕戦のチケットを惜しくも手に入れられなかった記者は、サンパウロ市旧市街地の広場で行われたパブリックビューイングに足を運びました。「FAN FEST」として、全国12会場全てに設けられているとか。
前日までびっくりするくらい盛り上がりの雰囲気に欠けていたサンパウロだっただけに、どうなるものかと心配していましたが、、
当日の朝。自宅近くの東洋人街の建物もちゃっかり、いつの間にW杯仕様に。
駅前ではサンバのリズムを打ち鳴らす楽器隊も。やっぱりここは、なんだかんだでサッカーの国。
午後2時の時点ですでにシャッターが降りきった商店街を抜け、、、
銅像に扮した大道芸人も、W杯仕様
突如として現われた群集!試合開始の2時間以上前なのに、溢れんばかりの人、人。
ゲート付近では、黒服隊によるボディチェック。記者はせっかく買った応援グッズを取り上げられてしまいました。
ちなみにこれ。売り子に名称を聞いたら「ブブゼラ」とのこと。前回の南アフリカ大会で一躍有名になったラッパのような楽器です。当然、黄・緑のブラジルカラー。 手押しのポンプ式で音を出すバージョンも。
試合ももちろん盛り上がりましたが、スポンサー企業によるブース出展も賑わいました。
記念撮影をしたり、
携帯電話会社の「Oi」は、撮影した加工写真を自分のメールアドレスに送れるサービスを実施
我らがSONYも
新型音楽プレーヤーのデモ機
試合そっちのけでプレイスーションを楽しむ子どもらの姿も
PK型のルーレット機も大好評。SONYが出す大会オフィシャルCDなどが景品に。
乗り物のアトラクションに並ぶ行列は、試合終了まで途切れませんでした。
サポーター同士の交流も醍醐味のひとつ。対戦国以外のサポーターも多数来場していました。
試合開始前にはブラジル人ミュージシャンによるライブも。楽しげに身体をゆらすブラジル人を見ているだけで、こちらもうきうき。
以上、ファン・フェストの体験リポートでした! 明日からはレシフェ、ナタルと移動し、日本代表の試合会場の様子をお伝えします!!
(酒井大二郎)