12日からのW杯開催を目前にした11日、サンパウロ市で行われている無料のガイド付ツアー参加者が新記録達成と13日付G1サイトが報じた。
市中央部とパウリスタ大通りの2カ所で行われるツアーの説明は全て英語で、普段の利用者は欧州人中心に70人以下だが、W杯観戦などでサンパウロ市に来た5大陸からの観光客が集った11日は、1日で180人超という予期せぬ数の客が殺到。参加者を二つのグループに分ける必要も生じた。
公認ガイド付ツアーは1回約3時間半。途中約20分の軽食の時間が入る。固定料金はなく、ツアー終了時に各自が払いたいと思った額を払うのが原則だ。11日は参加者全員が平均15~20レアルのチップを渡して帰って行ったという。
オーストラリアからの観光客の一人は、サンパウロ市とクリチバ、ポルト・アレグレ、リオでの試合観戦のため来伯。他の所でも同様のツアーを利用した事があり、訪問先の街を知るのに最適な手段の一つと太鼓判をおした。アメリカ人女性と友人のコロンビア女性の3人連れは、「街を知るのに丁度いいし無料だから言う事なし」と絶賛した。
説明が英語のためブラジル人の参加は少ないが、カロリーナ・プレカロさんは出身地でさえ参加した事がないツアーに単独参加。「英語の聞き取り訓練には最良で、生きた学習方法だ」と評価した。