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「親日ブラジル人の声援に感謝」=第2戦観戦した来伯応援団

 開催中のサッカーW杯で、「日本人」を強くアピールしながら代表チームに声援を送るべく、仮装してギリシャ戦のナタル会場まで駆けつけた日本からの一団がいる。
 岡山亘男さん(32、東京)は、浅草の仲見世で購入したちょんまげと足軽衣装に身を包んで観戦し、「会場周辺では大勢のブラジル人に記念写真や握手を求められた。総勢300人くらいに囲まれただろうか。芸能人並みの待遇を受けたような。親日家が多くてびっくりした」と思いがけない人気ぶりに驚いた様子だ。
 久富和隆さん(32、東京)も東京・渋谷の東急ハンズで購入した青いだるまの被り物を身に着け会場へ。「対戦国ギリシャの応援団はゴール裏に少しだけ。会場内はブラジル人が多かったが、日本を応援してくれる人ばかりでうれしかった」と感謝を口にした。
 また親子で訪れた鈴木真紀子さん(56)と絵理さん(27、ともに福島)は引き分けという結果に悔しさを見せながらも、「顔いっぱいに日の丸をペイントしているブラジル人がいた。そこまで日本を応援してくれているのかと感謝です」と喜んだ。
 30年間、静岡県藤枝市でサッカーコーチを務め、何度かW杯を現地観戦している光木亙さん(57、静岡)は、「ドイツ大会(06年)に比べ少し盛り上がりに欠けているかな。田舎まで街中がW杯の雰囲気あった。ブラジルはサンパウロ市内でも日常と変わらない風景のよう」といった感想も。
 一部は24日のコロンビア戦もサンパウロ市内で観戦するなどW杯を満喫。当地のテレビ局「RECORD」の取材も受け、にぎやかな雰囲気を伝えた。