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リオ州文化局=「創造的なファヴェーラ計画」=青年向けのプログラム発表

 リオデジャネイロ州文化局が26日、州内のファヴェーラの青年を対象とした「創造的なファヴェーラ計画」を発表した。同計画は、ファヴェーラに住む青年達の創造性を発展させ、タレントを発掘することを目指している。
 アドリアナ・ラッテス州文化局長は、「創造性や能力に満ち、実行力もあって、芸術や文化的な活動を通して自分の才能を表現する事やそれを用いて働く事に関心を持っている青年がいるはず」だから、このような青年を発掘し、専門教育を施す事で、該当分野で独り立ち出来るよう促したいとしている。
 具体的には、「ファヴェーラの青年達が持つ賜物を発掘し、文化的、芸術的な創造に繋げると共に、彼らの創造性を統合し、各コミュニティで作り上げられたものを市全体を繋ぐものに発展させていく」という。
 この計画は2016年まで実行される見込みだが、同局長は次の州政府でも継続される事を望んでいる。同計画には官民合同で取り組む予定で、予算額は1400万レアル。この額は、米州開発銀行や文化省、国家電力庁のエネルギー効率化計画、州文化局、電力供給会社Lightなどから調達される見込みだ。
 同局長は「プログラムが走り始めれば協賛者はさらに増えるはずだ」と考えており、ここ数年で計画が軌道に乗り始めたら、民間部門からの支援が増えるから、新しい予算額を打ち立てる事が可能になるとの見解を表明した。
 同計画の3本柱の一つは「青年芸術家の育成」だ。同局長は、「天性の才能をさらに磨き、その発展を促すためには、才能を持っている人を発掘する事がとても大切だ」と強調する。
 第2の柱は「創造的な経済」で、文化的な才能を育て、職業人として独り立ち出来るよう訓練する講座を提供し、計画推進のためのコンサルタントやサービス、商談の場も整えていくという。
 第3の柱は、コミュニティの中で芸術的・文化的な才能を発揮したいと望んでいる人達に投資する資金の調達だ。「スポンサーや投資家は、文化的な諸活動や作品を消費する人々に接近しなければならない」し、「文化的な生産活動のためには、どこであっても経済的な支援が必要だ」としている。
 このプログラムでは、才能を持った青年達が専門職として立っていくために必要な、文化的な養成講座の費用を奨学金として支給する事を考えている。ただし、これらの支援を受けた青年達の制作活動などに介入する意向はない。
 この計画の発表はマンギーニョ公園図書館で行われ、今年始めに亡くなった映画やドキュメンタリー制作者のエドゥアルド・コウチーニョ氏を記念する映画劇場の落成式も行われた。同劇場では、今回発表された創造的なファヴェーラ計画に関連した映画や芸術プログラムも展開される予定だ。(26日付アジェンシア・ブラジルより)