ブラジルでの1~5月の乗用車と軽量商用車の販売は昨年同期比で5・2%減っているが、ドイツのメーカー、アウディとBMW、メルセデス・ベンツの3社の販売は40%伸張と6月29日付エスタード紙が報じた。
これら3社の共通点はブラジル内で工場を建設中という点で、現在は10万レ台の乗用車やスポーツカーが売れ筋で、金利ゼロの分割払いを導入するなどの方策で販売した台数は1万5200台。昨年同期の1万700台から見ると大躍進だ。この間のブラジル全体の車両の販売台数は133万台で、昨年同期の140万台より減少している。
最も販売が伸びたアウディは5カ月間で昨年同期比118%増の5千台を販売。同社の車は9万6千レ~90万2500レで売られている。
メルセデス社の販売最多種は昨年売り出したCクラス(販売価格12万3千レ~20万4千レ)車で、11万レ以上のAクラスの車とあわせて、昨年同期比15%増の4200台を売り上げた。従来の同社の車は12万5千レ以上していた。同社では今年新たに17車種を売り出す予定だ。
BMWは10万6千~58万5千レの車を6千台販売。昨年同期比では既に24%の販売増だ。
3社の今年の販売台数は、昨年実績の3万4千台を上回り、4万台に達すると見られている。