2004年以来、毎年当地を訪れ、歌を通した日伯の交流図る歌手の中平マリコさんが今年も来伯し、コロニア各地で公演を行っている。
今月7日にあったカンピーナス日本祭りに始まり、来月4日のサンパウロ市フェスティバル・ド・ジャポン、ブラジリアやポルト・アレグレなど全伯の日本祭り、パラグアイの日系移住地や援協傘下の日系福祉団体などを訪問する。
当地での活動11年目を迎えた中平さんは、「来る度に移民の方々の持つ日本の魂に触れ、こちらも元気になれる。これだけ続けて来られたのも、皆さんの支えがあったから。数字の上では〃1〃に戻った今年、改めて感謝を込め、初心にかえって、精一杯歌いたい」と意気込みを語った。
過去8年間、当地での巡回ツアーに随行し続けた母・芙早恵さんは、体力的な問題もあって来伯は見合わせたものの、「母の愛の分まで背負ってきている」とやる気十分だ。
挨拶のため、中平さんとともに来社した与儀昭雄・日伯友好病院経営委員長は「福祉団体の利用者も皆楽しみにしている。本当にありがたいこと」と感謝の言葉を述べた。