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試合後に神に祈るダビド・ルイス(Rafael Ribeiro/CBF)
試合後に神に祈るダビド・ルイス(Rafael Ribeiro/CBF)

大敗で号泣のダビド・ルイス=「人生は終わっていない」

 ブラジル代表が8日のW杯準決勝で〃歴史的大敗〃を喫した後、出場できなかった主将チアゴ・シルバの代わりに主将を務めたダビド・ルイス(DF)が大粒の涙を流した。
 チームメイトからの信頼は厚く、ピッチの中でも外でもリーダー的存在の一人といわれるダビド・ルイスは今大会では準決勝まで全試合にフル出場し、2得点を記録するなど大活躍している。しかし、この試合では他のメンバー同様全く振るわず、少なくともドイツの3得点を許してしまった。
 3点目が入った後は極度にナーバスになり、我を忘れたようにピッチ中を駆け回ったが、結果として空回りに終わり、功を奏しなかった。
 ほとんどすべての試合終了後、空に両手の指をさして神に祈る姿が見られるダビド・ルイスだが、この時ばかりは涙が溢れ、大泣きする姿がお茶の間に流れた。
 試合後もインタビューのためにピッチに残り、「ブラジル国民に喜びを与えたかった。ブラジル人全員に謝りたい」と感極まった様子でコメント。シャワーを浴びて少し落ち着いた後は、「パニックが起きた時にそれを吸収できる成熟さが足りない」とチームと自らを省みた。「僕らのキャリアにおいて今は困難な時だが、それでも人生は続く。これから自分が何と言われるか、何が起こるかわかっている。でも何があっても耐える」と話している。
 また、自らのミスについては直接的な言及を避け、ドイツ代表のプレーを賞賛した。「準備状態も試合のプレーも彼らの方が上だった。6分で4点も許してしまった今日はあまりに悲しい日だが、今後の人生を考えれば学ぶことが多かった」と締めくくり、今後の挽回を誓った。(9日付エスタード紙より)