サンパウロ市カンポリンポ区のサンパウロ日本人学校(村石好男校長)が、「愛の募金活動」により父兄から寄せられた寄付金・物品を、日系福祉施設の5団体に寄付した。1日昼、援協の駐車場で贈呈式が行われた。
PTA社会奉仕部(矢澤正子部長)が毎年実施しており、今年で39回目。衣類、本、雑貨、食器、靴、タオルなど生活用品と寄付金計2240レアルが希望の家、こどものその、憩の園、やすらぎホーム、援協の5団体に寄付された。
村石校長は「W杯で日本を応援するブラジル人の多さに、改めて日本人移民が成し遂げたことの大きさを感じました」とあいさつ。矢澤部長は「私たちが平和な日々を送れるのは皆さんのおかげです」と話し、各団体の代表者に寄付金および物品を贈呈した。
5団体を代表してあいさつに立った菊地義治・援協会長は「心温まるご支援を賜りました。ブラジル人、日本人の区別無く、少しでもお役に立てるよう頑張ってまいります」と感謝を述べた。
午後はブラジル日本語センターへ。教科書、ビデオテープ、児童向け雑誌や漫画など計200以上の物品を寄付した。同センターへの寄付は約10年間続く。板垣勝秀理事長は「日語学習者は年々少なくなっているが、寄贈品の漫画などで関心を惹くことができる」と喜んだ。