サッカーのワールドカップ終了後初となるダッタフォーリャによる大統領選挙アンケートが行なわれ、ジウマ大統領(労働者党・PT)が依然としてリードしているものの、決戦投票では実質的にアエシオ・ネーヴェス氏(民主社会党・PSDB)と引き分けとの結果が出た。また、サンパウロ州、リオといった重要州の知事選アンケートでもPTは苦戦を強いられている。18日付伯字紙が報じている。
15~16日に全国223都市の5337人を対象に行なわれた今回の調査で、ジウマ大統領は前回7月1~2日の調査時の38%からやや下がり36%の支持率となった。前回はW杯運営が好評なことも手伝い、支持率が上がっていたが、ブラジル代表の準決勝での惨敗も響いたか、W杯成功の後押しは勢いを失った。
2位のアエシオ氏は前回と同じ20%の支持率に終わり、3位のエドゥアルド・カンポス氏(ブラジル社会党・PSB)は前回の9%からやや下がり8%の支持となった。
アエシオ氏とカンポス氏の支持率にエヴェラウド氏(キリスト教社会党・PSC)以下6人の少数派候補の支持率の計8%を加算すると36%となり、ジウマ大統領の支持率と同点となる。
さらに決選投票のシミュレーションでは、ジウマ氏はさらに苦戦にさらされている。「ジウマ氏対アエシオ氏」では44%対40%で、その差が遂に5%ポイントを切り、「誤差の範囲内」で実質的に引き分けとなった。「ジウマ氏対カンポス氏」でも45%対38%と、前回の48%対35%から一気に差が縮まった。
他方、サンパウロ州やリオの知事選では、PTはジウマ大統領以上の苦戦を強いられている。
まずサンパウロ州知事選のアンケートでは、ジェラウド・アウキミン知事(PSDB)が過半数を超える54%の支持を獲得。現時点で選挙が行なわれれば一次投票での圧勝となる。
2位はパウロ・スカッフィ氏(民主運動党・PMDB)の16%で、PTの候補で前保健相のアレッシャンドレ・パジーリャ氏は4%の支持しかない。これはジウマ大統領が、PMDBが連邦政府内での最大パートナーということで「スカッフィ氏も支持する」と発言したことも影響していると思われる。パジーリャ氏は拒絶率が26%と、3候補の中で最も高いのも厳しいところだ。
リオ州知事選では、アントニー・ガロチーニョ下院議員(共和党・PR)とマルセロ・クリヴェラ上院議員(ブラジル共和党・PRB)が共に24%で並んで首位で、現職のルイス・フェルナンド・ペゾン知事(PMDB)が14%、リンドベルグ・ファリアス上院議員(PT)が12%の支持にとどまっている。ガロチーニョ氏、クリヴェラ氏の両氏はジウマ大統領の再選を支持してはいるものの、ここでもPT、PMDBという連邦政府の主要勢力が出遅れる展開となっていることが判明した。
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