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南伯で旱魃被害広がる=農作物にも深刻な影響が

ニッケイ新聞 2012年1月7日付け

 水害で泣く南東伯とは反対に、南伯では広い地域で雨不足が起き、農作物にも深刻な影響が出ていると5日付G1サイトなどが報じている。
 南大河州の場合、2カ月以上雨が降らないなどの旱魃(かんばつ)被害で非常事態宣言を出したのは、5日昼までに54市。他の29市からも被害報告などが出ており、35万を超す人々が水不足に悩まされている。
 同州北西部では、トウモロコシ畑の25%がダメになり、トゥパンシレタ市では大豆畑も全滅など、5億レアル相当の被害が出ている。
 サンタカタリーナ州では42市が非常事態宣言中で、トウモロコシの収量が当初の見込みを8・5%割り込み、32万6千トン、1億2900万レアル相当の損害が出ている。大豆も2%、1万5400トンは減収と見られている。
 雨不足はパラナ州でも深刻で、国内一を誇るトウモロコシや同2位の大豆の収量予想が、12月時点より各々100万トン余り減の640万トンと1273万トンに下方修正された。
 南伯の酪農家達は放牧地の飲み水や牧草不足でも悩まされ、搾乳量が半減した地域も出ている。