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歩道補修や管理は万全?=サンパウロ市が高額の罰金徴収開始

ニッケイ新聞 2012年1月10日付け

 2011年9月にカサビ市長が裁可した歩道管理に関する市条例の適応期間が過ぎ、9日から罰金徴収開始と7日付エスタード紙などが報じた。
 サンパウロ市の歩道の管理は住民の義務で、穴が開いている、汚れている、歩道の幅が足りないなどの違反が指摘された場合の罰金は、従来の約3倍に引上げられた。
 家の前の歩道(敷地の幅)が5メートルあり、そこに穴が開いていた場合の罰金は、300レアル×5メートルで1500レアル。従来なら、穴の大きさに応じて96・33〜481・65レアル徴収で済むところだ。
 また、歩道のゴミは、1平米当たり4レアルの罰金。通行の妨げとなるゴミ箱などは一点につき300レアル、壁や門がない空き地も200レアルの罰金が科せられる。
 段差や穴などによる転倒事故を防ぎ、通行を容易にするのが目的という新条例だが、一般住宅などの監査に700人を派遣するなら、市や区が管理する公共の建物の前の歩道で模範を示すよう求めた声は無視されたままスタートのようだ。