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リオ山間部=危険地域の状況変わらず=災害後の改修事業ごく僅か

ニッケイ新聞 2012年1月13日付け

 リオ州の地方建築・工学・農業技師協議会(Crea)が同州山間部の危険地域170カ所で始まった工事は8カ所のみと報告したと11日付G1サイトが報じた。
 2011年1月の大水害で900人を超す死者を出し、今も200人以上が行方不明とされる同地方では、いまもホテルで暮らす人や壁などにひびが入った家に住み続ける人が後を断たない。
 Creaの技師達が現地を訪れたのは4日で、雨が降れば再び土砂崩れが起こりかねない土地に残る家や、外は整ったかに見える教会の中に残る泥などを前に、対応の遅れを再確認した形だ。
 技師達は、非危険区域への住民の移動やもともと生えていた種類の木の再植林、川の上流や中流の防災ダムの建設などを勧める報告書も提出したが、被災地の市長達は、被災者向けの住宅を建てたくても、危険の少ない場所が手に入らないなどと難色も示している。
 視察地はノヴァ・フリブルゴ、ボン・ジャルジン、テレゾポリス、ペトロポリスで、技師達は、年末年始の雨で川沿いの土壌が広い範囲で浸食されている様子などにも警鐘を鳴らしている。

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