ニッケイ新聞 2012年1月18日付け
渡伯する時、宮川節子さんがあめりか丸でロサンゼルスに寄港して食事にメロンが出た。その種を乾燥させて取っておき、ナタルの移住地に植えた。年2回の収穫が可能であれば、採算がとれたが、低地で雨季に冠水する為に1回だけしかできず、厳しい生活しかできかったという。「それでもジャポネースの甘いメロンとあの辺では有名になったんですよ」という。今ではメロンといえば同じ州内のモソロの日系農家が有名だが、「ノルデスチで最初のメロン栽培したのは、この時だったはず」とのこと。移民船の食事でも種を採取する心がけはまさに移住者の鏡か。
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FUNARTEで21日から写真展を開催する仁尾帯刀さんの作品が、隔月で発行されている冊子「Mapa Das Artes Sao Paulo」1月号の表紙になった。2万5千部が刷られ、観光ガイドや美術館などで配布されている。通常は3万5千部が出るが「カーニバルの時期は部数が少なくなる」と仁尾さん。休暇を取る人が多く、欲しい人も増えそうなものだが…
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「私はね、お茶キチガイなんですよ」と、イベント説明にも熱がこもる静風流灯楽会の井料堅治顧問。カテキンやビタミン豊富で低カロリーな茶葉だが、「含まれる栄養分の7割は葉に残ったままなんです」。飲んだ後の茶葉もポン酢につけて食べるという。指導者の中には茶葉を佃煮にしたり、乾かしてふりかけにしたりする人もいるとか。