ニッケイ新聞 2012年1月25日付け
聖南西総会で提案された基金創設案。説明する天野氏を前に会場は静まり返り、記者も正直言って、計算の方法もさることながらその目的や主旨を理解するのが難しかった。
資金のない団体に影響力がないというのはその通りだと思うし、3年で100万レ近い基金が創設されるというのは確かに魅力的かもしれない。
しかし、「良い議員を選び政治的に発言力をもつ」というのは目的として曖昧だ。それだけの資金を集めて、一体何に使うのか。
「金があればあったで、いざこざが起こるもの」という意見は最もだ。今年度の予算案審議で、それぞれ5千レにも満たない各部への支給額についても「この差は何なのか」と質問があったくらいなのに—。
総会後に何人かに聞くと「半分くらいは乗り気だと思う」との声もあったが、聖南西の連帯感に目を見張る。これを壊さない基金であってほしいと思う。(詩)