ニッケイ新聞 2012年1月27日付け
年頭から「ぷらっさ」欄に振り仮名をつけたことで「読めるようになった」と感謝の電話を何本もうけとった。「NHKや日本の新聞を見てもコロニアのことは出てこない」「昔懐かしい話がたくさん書いてある」とよく言われる▼この欄は、読者同士の意見や経験の交換の場であり、特に戦後移民のみなさんにはもっと積極的に投稿して欲しいと期待する。手紙でもいいが、メール(nikkeyshimbun@gmail.com)で送ってもらえると手間が省ける▼コチア青年、南青協、東山研修生、学移連、工業移住者、力行会、龍馬会、東京農大や拓大、上智大、東京外語大等の各OB会など、戦後移住者の多い団体には論客が多い。ぜひこのような人々に貴重な経験や意見を書いてもらい、戦後移民の歴史を当欄に刻んで欲しい。一世高齢化と共に沈滞化しつつあるコロニアに、戦後移民の力で今こそ活気を吹き込んではどうか▼その際、字数制限に気をつけ、できるだけ1000字以内にまとめてほしい。書いた本人にとっては面白い内容だろうが、他人にとっても面白いとは限らない。読まされる側の立場に立った時、長文が続くより、気の利いた短文がいろいろ載っている方が楽しい紙面といえる▼あまり難しい漢字や熟語を使わず、中学生程度でも分かる文章を心がけてほしい。書いている側は難しい言葉を使うと高等なことを表現している気分になるが、読まされるほうは難解な表現があるとそこを飛ばしてしまう。一番よいのは、高等なことを平易な文で表現することだ▼当地ならではの体験、当地生活者に共感が沸く、実感のこもった話を期待している。(深)