ニッケイ新聞 2012年2月18日付け
ホンジュラスの刑務所で14日に起きた火災で死亡した355人の中にブラジル人がいたと報じられていたが、17日付伯字紙によると生存が確認されたという。犠牲者の身元鑑定は16日に始まったが、炭化などで時間がかかりそうだ。500人収容のところに800人を入れ、58%は未決囚との情報に、ブラジルとの共通点も発見。昨年末に外務省がブラジル人もいるかと問い合わせ、いないとの返事を得ていたというのも怖い話だ。
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ペルナンブコ州オリンダで16日、箒を持った掃除夫達のブロッコ〃Vassorao(大きな箒)〃が、楽隊と共に街を練り歩いた後、今日からのカーニバル中に人が集まる地域を掃除。Gari達の行進と掃除は毎年の行事だが、祭りの後もきれいか否かは参加者次第。立ち小便で捕まった人が続出などという恥ずかしい町もあるが…。
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今週は、サンパウロ市での芸術発展に多大な影響を与えた「セマーナ・デ・アルテ・モデルナ22」から90年。マリオ・デ・アンドラーデらがリオから著名人らを招き、1922年の2月13、15、17日にサンパウロ市市立劇場で開催した絵画展や音楽会、詩の朗読などを含む複合芸術祭は、英米の最新芸術を自国文化にどう転化させるかの命題を負ったブラジル芸術の原点だ。こうした先人の努力により今があることを覚えておきたい。