ニッケイ新聞 2012年2月21日付け
17日夜からサンパウロ市カーニバルのパレードがはじまり、街が熱狂で沸きあがった。19〜20日付伯字紙が報じている。
サンパウロ市スペシャルグループのパレードはアニェンビで行われ、17日夜の話題をさらったのは前年優勝のヴァイ・ヴァイと一昨年優勝のローザス・デ・オーロだった。「輝く女性」がテーマのヴァイ・ヴァイは、エデンの園でのイヴと蛇との出会いからはじまり、ブラジル文学上のヒロインから女流作家や女性歌手など、ブラジルを象徴する歴史上の女性たちに敬意を捧げ、女優のクラウジア・ハイアなどの女性有名人も加わって会場を沸かせた。
また、ローザス・デ・オーロは、現在の若者が最も憧れるという起業家のロベルト・ジュストゥスをテーマに、氏の血筋であるハンガリー文化の影響を受けたパレードを展開。最後の山車にはジュストゥス氏本人がモデルの妻と登場し、会場を沸かせた。
18日夜の話題となったのはモシダーデ・アレグレとガヴィオンエス・ダ・フィエル。モシダーデはブラジル文学を代表する作家ジョルジ・アマードの「Tenda dos Milagres」をテーマに、バイーア州の黒人文化の影響の強い統率力に優れたダンスで表現。また、ルーラ前大統領の生い立ちから現在までをテーマに好評を博したのはガヴィオンエス。ルーラ氏は参加できなかったが、マリーザ夫人が山車に登場した。夫人によると、「上位5チームに入ることが出来たら24日のパレードには夫は参加できると思う」と語っている。結果はきょう21日に発表される。
また、リオのスペシャルグループは19日夜からはパレード開始。きょう21日未明まで熱狂の宴を繰り広げ続けた。