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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2012年2月25日付け

 新会長に最年少の小松清香さんが決まった愛知県人会の総会。会館では、用意された遊具やマットで遊ぶ笑顔の親子達の姿を見かけた。
 「他人の心は分からない。だから、自分が会にしてほしいことから始めようと思ったんです」—母親でもある小松会長が出したシンプルな答えだ。会員が減少し、高齢化が進む各県人会が「会とはどうあるべきか」と大きく考えがちな中での、新鮮な一言だった。
 年配の男性中心の役員が母親や若者の目線に立つことは難しい。だが、それぞれの考えを知る機会・工夫は少ない。愛知の会員が増加しているのは「家族のような会に」との考えで毎月昼食会を開くなど、話し合う場を設けているからだろう。
 高邁な理念や魅力的な新事業も大切だが、会員の個人的な悩みや要望を汲みとる小さな心配りが、県人会活性化の近道だと感じた。(亀)