ブラジル国内ニュース(アーカイブ)
14歳日系少女が転落死=デカセギの両親との帰省中
ニッケイ新聞 2012年2月28日付け
日本在住のデカセギ一家の少女が、休暇で訪れたサンパウロ州の遊園地の乗り物から転落して死亡する事件があった。25日付伯字紙が報じている。
死亡したのはガブリエラ・ユカリ・ニシムラさん(14)で、24日午前10時20分頃、サンパウロ州ヴィニェードにある遊園地「ホピ・ハリ」の人気遊具、「エッフェル塔」の高さ20〜30メートルの地点から転落した。ガブリエラさんは園内の医療班から心臓マッサージなどを受けた後、救急車でジュンジアイのパウロ・サクラメント病院に運ばれたが、到着前に死亡した。
この「エッフェル塔」は〃エレベーター〃の名前でも知られる人気遊具で、高さ69・5メートルの塔から急降下する。高さ30メートルのところでブレーキがかかり、減速してから地上に下りるが、その地点を過ぎた後、安全カバーが外れ、前のめりに地面にたたきつけられたガブリエラさんは、顔から落ち、何カ所も骨折していた。
両親は当初、娘を失ったショックで発言を拒否していたが、26日にTVグローボの取材を受けた。母親のシウマラさんの話によると、ガブリエラさんはこの日、両親と従姉妹の4人で「ホピ・ハリ」に行き、揃って「エッフェル塔」に乗ったという。その際、ガブリエラさんの座席にシートベルトがついていないことに気づいたが、係員から「安全だから大丈夫だ」と言われたという。
父親のアルマンドさんは日系人で、デカセギとして19年間日本で生活しており、ガブリエラさんと7歳の妹は共に日本で生まれ育っていた。今回の帰国は9年ぶりで、両親はガブリエラさんたちにブラジルのことを知って欲しいとの思いで連れて来ていたという。