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群馬県人会=2月にロンドリーナ旅行=五十嵐支部長らと歓談

ニッケイ新聞 2012年2月29日付け

 1月の群馬県人会の総会で企画を発表したばかりの北パラナ・ロンドリーナ旅行は、五十嵐徳三支部長から「このカルナバル期間中はどうか」との誘いを受け、さっそく実現した。
 2月18日から20日までの3日間バスで訪れた。深夜に出発し、ロンドリーナへ着いたのが午前9時20分。五十嵐支部長とその息子の誠二さんがロンドリーナまで出迎えた。
 その後、ローランジア市在住の五十嵐支部長の自宅で支部集会を行った。誠二さんは1月にFM群馬からインタビューを申し込まれ、電話で3回に亘り取材を受けて放送され、「大変な反響を呼んだ」という。
 誠二さんは大豆の専門家で州立ロンドリーナ大学教授。病害や害虫の襲来を事前に察知する装置を独自で開発するなど、この分野の権威だ。
 群馬県人会の基金をつくる事を目的にノートパソコンを寄付し、これを元にリッファを行い基金の一部にしたらどうかと提案した。「集金力低下の折、素晴しい提案であるので今後の対処方法を検討する」と一行は歓迎した。
 五十嵐家総出での接待や近隣の元留学生、研修員らの協力によるシュラスコ昼食会となり、一同舌づつみをうちながらの歓談となった。
 次に五十嵐支部長が建設に尽力したローランジャ日本移民資料館を見学した。サンパウロ史料館には無い物もあって一行の興味を引いた。笠戸丸移民最後の生存者だった中川トミさんを顕彰し、その名を冠した公園を見学してホテルに帰った。
 2日目は同地の温泉を訪問し、約10個もある温水プールや、屋内の冷温浴に入り身体を癒し、1日を楽しんだ。
 最後の日は、州立ロンドリーナ大学を見学する事になり、誠二さんの案内で一巡した。この大学には現在44のコースがあり約3・5万人の学生が在学中、敷地が700ヘクタールと言う。自分で開発した機械を作る工場も市内に持っているとの事だ。
 市内見物をして帰路につき、雨の中をひた走りに走って、午後11時半に県人会館前に無事到着した。「まだ年はじめなので、今年中にもう一度、他所へ旅行を計画したい」と旅行の余韻を惜しむ声でいっぱいだった。(内山住勝さん通信)