ニッケイ新聞 2012年3月1日付け
携帯電話の普及が著しいブラジルだが、オペレーターが違う電話への料金が高いのを嫌い、複数のチップを使えるタイプの機種が人気を博していると2月24日付フォーリャ紙が報じた。
同種の携帯電話の急増は、2月29日グローボ局の番組でも報じられ、2011年の販売台数は前年比780%の伸び。
11年の全国での携帯電話販売数は5700万台で、17%が複数チップ型。10年中は2%にすぎなかったが、参入メーカーも機種も増え、販売が伸びている。
11年のクリスマス商戦で売れた携帯電話の26・7%が複数チップ型の機種で、10年の4・6%から急伸。オペレーターごとに携帯を取り替えたり、複数の携帯を持ち歩いたりする手間も要らず、通話相手に応じてより安くかけられるチップを使い分けるという生活が定着してきている。