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確定申告受付はじまる=今年の納税義務者と控除は?=締め切りは4月30日

ニッケイ新聞 2012年3月2日付け

 確定申告の受付が昨1日からはじまり、4月30日で締め切られる。2月29日〜1日付伯字紙が報じている。
 納税義務があるのは、2011年中の収入が2万3499・15レアル以上(農業の場合は11万7495・75レアル)の人だが、車強盗などに伴う保険金のような非課税収入や、13カ月給、宝くじの賞金など源泉徴収される収入で4万レアル以上を受け取った人や、30万レアル以上の資産のある人、株の売買を行っている人なども申告が必要となる。
 また、11年中にブラジルに住居を構え、12月末日現在も住んでいる人は申告が必要。住宅を売った場合、180日以内にその金で別の住宅を購入すれば税が免除される。
 月収83万3千300レアル以上または年収1千万レアル以上の高額所得者は、デジタル証明も提出する必要がある。
 また、医療費や保険プラン、法で定められた養育費などは控除対象となり、教育費は最大2958・23レアル、養育費は1人当たり最大1889・64レアルの控除が可能。11年3月までに65歳となった年金受給者は月々1499・15レアル、4月から12月に65歳を迎えた人は月々1566・61レアルの控除となる。
 そして、今年は新たに、青少年法(ECA)によるプロジェクトに今年の1月1日から4月30日までに行った寄付金額で納税額の一部を相殺できる。昨年までは前年中に行った寄付金だけが相殺の対象とされたが、今年は申告年に発生した寄付金も対象となる。寄付金との相殺額は、納税額全体の3%まで。
 所得税は年収1万8799・32レアルまで免税。徴税率は、2万8174・20レアルまでが7・5%、3万7566・12レアルまでが15%、4万6939・56レアルまでが22・5%、それ以上は27・5%で、各々、1409・95レアル、3523・01レアル、6340・47レアル、8687・45レアルを引いた額を納める。
 納税者は2月29日までに企業や国立社会保険院(INSS)から収入に関しての資料を受け取り、連邦歳入局サイトから記入用紙をダウンロード、4月30日23時59分59秒までに連邦歳入局サイトに送るか、フロッピーディスクかペンドライブに記録してブラジル銀行か連邦貯蓄銀行の窓口に持参する。
 4月30日を過ぎて申告した場合、最低で165・74レアル、最大で納税額の20%の罰金が科せられる。100レアルを超える税金は8回までの分割払いができ、1回の支払いの最低額は50レアル。支払い開始は4月30日となる。
 連邦歳入局によると、昨年の確定申告者は2437万人で、今年は2500万人を超える申告があると見ている。

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