ホーム | 日系社会ニュース | 援協定例役員会=建設いつから?SUS病院=菊地会長「6月末に部分開業」

援協定例役員会=建設いつから?SUS病院=菊地会長「6月末に部分開業」

ニッケイ新聞 2012年3月2日付け

 サンパウロ日伯援護協会(菊地義治会長)の2月定例役員会が23日、本部会議室で開かれた。各専門委員会からの報告で、サンミゲル・アルカンジョ市に建設予定のSUS専門病院建設委員会から、まだ建設がはじまっていないことが報告されたが、菊地会長は「6月30日には、是が非でもプレイナウグラソンを行う」と宣言した。
 有名な「FIORENTINI」社に依頼した設計図に対し、複数の建設会社が提出してきた見積りが想定した以上の高額だったため、現在は設計図の修正を行っている状態だという。
 吉井建設など応札した建設会社と交渉を進めており、「当初は2階建てを予定していたが、地下をなくし、できるだけシンプルな構造にする。優れた医療技術や機器で対応できると思う」と菊地会長。再度依頼中の見積り額については「4〜500万レに落ち着くと思う」と話した。
 昨年9月23日に定礎式を盛大に行って以来、未だ建設工事が始まっていないが、今年10月に市長、市議選がある関係で6月中には開業する必要がある。「6月末日には壁、屋根と診療所などある程度の部分まで完成させたい」と菊地会長。建設会社側は「4カ月あれば可能」と話しているという。
 吉井建設について「百周年時の実績もありブラジル社会でも信用が高い。きちんと仕事をする会社」と評し、「すべての工事が完了するのは11月頃では」と見込みを語った。
 その他各施設からは、サントス厚生ホームの改修工事が内部のトイレを残すのみであと1カ月で終了、スザノ・イペランジャホームは31人の入居者の平均年齢が87歳で、病人が増えつつあり、毎日入居の問い合わせが相次いでいることが報告された。