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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2012年3月8日付け

 先週末、沖縄県人会で開催された「さんしんの日」の取材に行くと、司会の挨拶が始まっても会場はざわついたまま。司会者は若者で慣れていななかったせいか、注意をせずそのまま開始した。
 前半だけ鑑賞したが、参加者の一部も席を立って友人と雑談をするなど喧騒は収まらず、気にいった演目にもあまり集中できなかった。
 ゆったりとした楽しみ方が同県人会のやり方なのかもしれないが、このような行事開催の背景には、日本の精神文化継承という意味も込められているはず。
 演技中に私語を慎むのは演技者に対する敬意の表れとして、日本では鑑賞者の態度も重視される。特に若者の参入が増えてきた同県人会。行事を更に盛りげると共に、規律を重んじた鑑賞態度も伝えていってほしい。(阿)