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サンパウロ市の燃料供給スト停止=給油正常化には数日要す

ニッケイ新聞 2012年3月9日付け

 サンパウロ市マルジナル・ド・チエテなどへの乗り入れ規制への抗議として5日から始まった燃料輸送車のストが終結し、8日からはガソリンスタンドへの供給も徐々に正常化と8日付伯字紙が報じた。
 三つの組合がスト停止を宣言したもので、組合側は、一時的にでも乗り入れ規制緩和なら、燃料供給は3〜4日で正常化するが、現行規制のままなら正常化には10日前後かかるという。
 乗り入れ規制に伴う罰金徴収が5日に始まり、市には譲歩の意思がないと見てのストは深刻な燃料枯渇を巻き起こした。
 通常なら700台のタンク車が1日4千万リットルの燃料を供給するのに、6〜7日に供給された燃料は200万リットル。ガソリン価格は一時リットル5レアルまで上がり、店主逮捕劇も起きたが、カサビ市長には乗り入れ規制を見直すつもりはなく、ABC地区も含んだ形のスト再発の可能性が残っている。