ニッケイ新聞 2012年3月9日付け
国内外の困難な環境のもと、長年にわたり献身的に活動してきた医療関係者を表彰する『第40回医療功労賞』の全国表彰者18人が決まった。
海外部門3人の受賞者の一人として、サンパウロ日伯援護協会会長、菊地義治氏(岩手、71)が選ばれた。
同賞は読売新聞社主催で日本の厚生労働省、日本テレビ放映網が後援、大手製薬メーカーの「エーザイ」が協賛する。
菊地氏は59年、南米産業開発青年隊員として来伯し、援協には97年から理事として関わり、01年に副会長、11年から現職。
88年に設立された日伯友好病院の経営安定に貢献し、自閉症児療育学級の創立、自閉症児の自立支援活動を推進したことなどが認められた。
本紙の取材に対し、「日系社会に助けられ、会長にもならせてもらった。これからも日系の高齢者やブラジル社会の支援に尽くしたい」と抱負を語った。