ニッケイ新聞 2012年3月15日付け
「連帯のブラジル運動」リーダーとして、東日本大震災被災地で支援活動を行なった二世の茂木真二さん。彼を突き動かしたのは「日本のために何か出来ることをしたい」との想いだった。
正しい情報が届かずパニックになり、日本を去った日系人も多かった。「出稼ぎ」としてではなく、日本に根を下ろした人だからこそ生まれた発想だろう。
また、茂木さんは「日系ブラジル人の負のイメージを変えていきたい」とも語る。一部の犯罪者の報道が形作ってしまった日系人全体の負のイメージは、良好な日伯関係を築くためにも、今後訪日する子孫のためにも、払拭していくことが不可欠だ。
震災を境に浮びあがった日本に根を張る日系人たちの代表として、新たな人物像を作り上げてほしい。(阿)