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ニッケイ新聞 2012年3月17日付け

 8日付本面で、70代の日系人女性がサンタンデール銀行で、銀行員を装ったブラジル人男性にカードをすり替えられ1万5千レアルの被害に遭ったと報道した。当初女性は「返してくれるとは思うけど…」と心配気な様子だったが、数日前「銀行から全てお金を戻してもらえました」と報告があった。被害者なのは銀行も同じ。警備強化を期待したい。
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 キッコーマンによる日本の食文化視察旅行では、皇族専用の手作り醤油「御用蔵」の製造工場も見学する。これまで個人での見学はあったが、会社としては初めて。ちなみに「御用蔵」は1本200ml入りで約400円と意外とお手頃、一般人も特注すれば購入できるとか。気になるお味は「手作りなのでまろやか。塩の練りこみ具合が最高」と森和哉代表。
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 昨年9月2日本面でも紹介したが、パラグアイから非遺伝子組み換え大豆100トンの寄付を受け、非営利民間団体ギアリンクス社(岐阜県、中田智洋社長)が4月から、豆腐を東日本大震災の被災者に届ける活動を行なっていた。先月22日、目標としていた100万丁支援を達成し、今月の『週刊新潮 震災1周年追悼号』でも紹介された。まだ大豆は残っており、使い切るまでは続ける予定。同社の関係者は「あくまで善意の活動。無料で配っているので3千万円の赤字です」と話している。ちなみに豆腐の消費量日本一の盛岡市では、被災者に一番喜ばれたのが豆腐だったとか。