ニッケイ新聞 2012年3月27日付け
イペランジャホームに入居していた丸山ナツさんの一件で、基本的なことながら、個人な感情を入れずに記事を書くことがいかに難しく、かつ重要かを痛感した。
当然ながらどちらの立場でもないが、老人ホームという施設にお金を払って預け、そこに医師がいながら「(死に)責任はない」と主張するホーム側や医師に対する徳永さんの気持ちはどういうものだろう、と想像させられてしまった。
医師に非があったのかなかったのか。真実はわからないが、気になったのは取材を重ねるごとに、医師を擁護し徳永さんを責めるようなホーム関係者の発言が目立っていったことだ。
例え誰かの責任が明らかになったとしても、ナツさんは戻ってこない。人の介護や生死に関わる現場は大変だろうと思うが、色々なことが見直されるきっかけになってほしいと思う。(詩)