ニッケイ新聞 2012年4月10日付け
サンパウロ日伯援護協会(菊地義治会長)の2月度定例役員会が5日、本部会議室で開かれ、SUSを専門に受け付けるサンミゲル・アルカンジョ市に建設予定の病院について、委員会から6月23日にプレ・イナウグラソンが行われることが報告された。
本格的な開所は12月1日を目指す。それまでにベッドやレントゲンなどの医療機器等を揃えていくという。
建設会社4社から見積もりを請求し交渉が進められていたが、イタペチニンガの建設業者「ガルボン」への依頼が決定。
新たな設計図も完成し、建設面積は2992・21平米で、総計約560万レアルの建設費を見込む。
建設資材を扱う会社を経営する紫牟田寛・専任理事の支援を受けることで、毛利連副会長は「交渉次第で500万レアルほどに抑えられると思う」と話した。
人事委員会からは7月に根塚弘ホーム長(スザノ・イペランジャホーム)が定年退職、今月中に前園マルセリーノホーム長(サントス厚生ホーム)が本部に異動して事務局次長に就任し、現あけぼのホーム長の家入ハミルトン氏が後任となることなどが報告された。
広報委員会は、海外日系人協会が運営する、国際的な日系人関連団体をネットワーク化した「国際日系ネット」に援協が加入したと報告。
坂和三郎委員長は「これでブラジル以外の国でも援協の活動内容を知ってもらえようになる」と話した。
その他、日伯友好病院の近くに5374平米の土地を購入する交渉に入ることが承認された。購入した場合には、その土地を中長期療養病棟の建設や神内プロジェクトの事業などに利用することが検討されるという。