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サンパウロ市がエコポント民間委託=再生ゴミ回収量50%増加
ニッケイ新聞 2012年4月14日付け
サンパウロ市が再生ゴミ回収用に設置したエコポントの利用が、民間企業に管理を委託してから50%増えたと13日付エスタード紙が報じた。
市内51カ所に設けられているエコポントの管理は、昨年末に民間企業2社に委託され、日曜日も利用する事が可能になった。
市南部のサウデ区サンタクルスにあるエコポントは、日曜日に利用できるようになり、付近住民に喜ばれている例の一つで、家の改修工事などで瓦礫や大きなゴミが出る事の多い週末に使えるようになったおかげで、道路に放棄される瓦礫が減ったという。
利用できる日や時間が変更された事と、路上への瓦礫放棄などのゴミの不法投棄への罰則が厳しくなった事から、エコポントに持ち込まれるゴミの量は増えており、2011年中は月平均1万9千立方メートルだった回収量が、2012年1〜3月は2万8500立方メートルにと約50%増えた。11年に路上に放置される瓦礫への罰金が高くなった事で、路上放棄の瓦礫は、09年の1日2400トンから1500トンに減っている。
エコポントに持ち込んでよいのは、金属やプラスチック、紙、ガラスといった再生ゴミで、1立方メートル以内の瓦礫や木材、古い家具、木の枝や葉も持ち込み可だ。
サンパウロ市市役所は、今年中に41のエコポントを増設するか設置準備を開始し、再生ゴミの回収を更に促進する意向だ。