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家計に占める負債重し=低金利のものに交換を

ニッケイ新聞 2012年4月18日付け

 政策基本金利の引下げに伴い、政府側が民間銀行にも貸付金利を引き下げるよう働きかけているが、一般家庭の負債も低金利のものに取り替える事で返済時の負担を軽減できると16日付フォーリャ紙が報じた。
 1日付エスタード紙によると、11年12月時点の一般家庭の家計に占める負債返済額は、10年12月の19・8%から22・7%に増加。家計に占める負債の負担増は、返済が90日以上遅れる債務不履行増加にも繋がり、11年第1四半期に5・8%だった個人の債務不履行は、1〜2月に7・6%に増えた。
 負債返済額は元金と貸付金利の総計だが、1千レアルを6カ月借りた時の返済総額を試算した結果、一番高額となるのは3〜13・4%の金利が付くクレジットカードで、一番低額だったのは1・8〜4・7%の金利で済む個人融資。
 クレジットカードの場合、6カ月時点で返済すべき金額は1205〜2138レアルで、カード会社により、最大933レアルの差がついた。特別小切手は1202〜1835レアルで、最大633レアルの差、個人融資は1067〜1176レアルで、最大109レアルの差に止まった。
 これらの差は各銀行が徴収する貸付金利の差によるものだが、クレジットカードの中で一番高くなるものと、個人融資で一番安くなるものの差は1071レアル。
 高額商品の購入や家の改修などで金を借りる時は、どの銀行のどの方法を使うか十分に吟味し、低金利のものに乗り換えるなどの工夫が必要だ。

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