ニッケイ新聞 2012年4月20日付け
ベネズエラの首都カラカスにあるブラジル領事館が、ベネズエラを訪れる際の注意事項などを近日中にサイトに掲載する意向と19日付フォーリャ紙が報じた。
ベネズエラは殺人事件の発生率がラ米一高い事でも知られているが、領事館が注意を呼びかけようとしているのは、シモン・ボリヴァル空港とその周辺で起きる電撃誘拐で、到着者用のホールで偽のタクシーや両替商にだまされるケースが続出しているという。
また、ロライマ州から国境を越えてベネズエラに入る人や高速道を使って入国する旅行者も要注意で、国境や高速道での検問所では、旅行者に袖の下をせびる警官がいるという。この場合、旅行者が金を渡さないと、逮捕すると脅したり、麻薬所持者として訴えると言い出すようだ。
ブラジルからの旅行者は増えており、現地通貨より強いレアルを持った観光客は格好の獲物となっているという。