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北東伯に12億レアル=雨不足で悩む人々救済に

ニッケイ新聞 2012年4月25日付け

 北東伯での干ばつが広がる中、ジウマ大統領が23日に総額12億レアル超の支援策を発表と24日付伯字紙が報じた。
 2011年10月以降広がる干ばつは、同地域の人口の48%に上る2600万人の生活を脅かしており、75日以上雨が降ってない自治体は506に上っている。
 最も深刻なのは、人口の93%が水不足に悩まされているリオ・グランデ・ド・ノルテ州だが、地域全体でみても、もともと雨が少ない半乾燥地域では、90%が例年以上にひどい干ばつにさらされているという。
 ジウマ大統領と4人の閣僚は23日、9州の知事や副知事と会談し、生活扶助(ボウサ・ファミリア)をまだ受けていない小農家向けの〃干ばつ扶助〃を設け、80レアルずつ5回の400レアル、総額27億2300万レアルを支援する事を発表した。更に、生活扶助家庭には680レアルを5回に分けて支給。また、農牧業従事者向けに10億レアルの融資枠を増やし、1〜3・5%の低利息で貸し付ける。
 今回の干ばつは、1200市、1千万人が水不足に悩まされた1998年の干ばつ並みの1100市に及ぶ見込みで、給水車派遣のための軍の経費も増額された。