ニッケイ新聞 2014年3月29日
『ブラジル老壮の友』3月には、五十嵐司熟連会長の呼びかけ文が掲載された。移民百周年で作られた熟連前のお地蔵様の前に置かれた賽銭入れの壷の浄財は、大病や大怪我に苦しむクラブ員や関係者のお見舞いに使っているが、《最近そのような件が増えているにも関わらず、壷の方は軽くなっている》とお賽銭を呼びかけたもの。お地蔵様は村の結界という意味で村はずれの街道に建立されたりした。コロニア史を精神的な〃街道〃にたとえれば、一世中心の熟連は二、三世以降との間の道標のような存在かも。たまにはお賽銭を上げ、コロニアの行く末を祈り、手を合わせるのもいいかも。
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26日付け「樹海」でW杯開催地の治安状況を取り上げたが、翌日フェイスブックに記事をアップした所、閲覧数がぐんと上昇。やはりW杯を控え、治安情報にはアンテナが高まっているよう。日本では工事の遅れが報道の主眼だが、旅行者にとってはむしろ治安がネック。「伯政府が対策を立てているはず」などと信じていそうだからこそ、「財布は分けて所持」「襲われても抵抗しない」等、防犯対策のいろはを徹底して伝えることが必要そう。