ニッケイ新聞 2014年3月29日
震災から3年、人々の震災に対する関心が薄れている。全国社会福祉協議会によると岩手、福島、宮城へのボランティア人数は、2011年5月、約18万人だったのに対し、今年2月は約4500人と40分の1に減少していると聞く。
一方、地球の反対側のサンパウロ市で23日に行われた『東日本大震災復興バザー』は今年で4回目の開催となる。主催した「ブラジルを知る会」清水裕美代表は「震災のことを忘れたくないと思うから続けられる」と継続の秘訣を話す。同バザー収益は被災者支援の寄付金に充てることを目的としているが、年月を経るごとに記憶の風化を防ぐ役割としても重要になっていくだろう。
バザーには掘り出し物が多く、取材後ついつい買いに熱中してしまった。被災者の為にも、私のように買い物に来た人に震災を思い出させる為にも、すえ長く続いてほしい。(石)