ニッケイ新聞 2012年6月1日付け
国際サッカー連盟(FIFA)のジェローム・ヴァルケ事務局長が5月30日、13年開催のコンフェデレーションズ杯の日程と開催地を発表、「100%完璧なワールドカップである必要はない」と語った。5月31日付伯字紙が報じた。
ヴァルケ氏は5月30日午前、リオで記者会見に臨んだ。3月2日に、遅々として進まぬブラジルのW杯への準備に対し「ブラジルの尻を蹴る」と発言して物議を醸した同氏だが、この日は終始にこやかで、「リオは天気も良くて快適だ」などとほめる一幕もあった。
ヴァルケ氏は、W杯に向けた工事が5%しか完成しておらず、40%は未着工という状況に関して、「FIFAはブラジルに100%のW杯を期待していない。そうする必要はない」と語った。また、ブラジルW杯の現地組織委員会(LOC)に政府が絡むことに関しても「前回の南アフリカ大会でもあったことだ。今は遅れについて議論したり批判したりする場合ではない」と語った。
会見にはアルド・リベロ・スポーツ相と、LOC理事で94年のW杯にフォワードとして貢献したベベットが参加した。ジョゼ・マリア・マリンLOC委員長の会見不参加については正式な説明がなかったが、米国のワシントンDCで同日行われたセレソンの米国代表との親善試合に帯同したものと見られている。
また、この日の発表によると、コンフェデレーションズ杯の開催期間は来年の6月15〜30日で、開会式はブラジリアのマネ・ガリンシャ。試合会場は、ブラジリア、リオ、フォルタレーザ、サルバドール、ベロ・オリゾンテの予定で、26〜27日の準決勝はベロとフォルタレーザ、30日の3位決定戦はサルバドール、決勝はリオのマラカナン・スタジアムで行われる。ブラジルセレソンがマラカナンで試合を行うのは決勝進出を決めたときのみとなった。