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大学構内で白骨を発見=サンパウロ市南部のサンマルコス

ニッケイ新聞 2012年6月2日付け

 サンパウロ市南部のサンマルコス大学イピランガキャンパスで5月31日、大量の白骨発見と1日付伯字紙が報じた。
 捜査に当たった市警のジョウジ・カルロス・カラスコ殺人犯罪・人身保護担当課(DHPP)課長によると、発見されたのは、頭蓋骨15個、胎児3体、頭の無い子供の遺体1体、足の無い大人の遺体1体と複数の骨片で、大学の授業や研究に使われていたが、研究室の閉鎖が決まった後、構内に埋められた。
 31日に行われた警察での事情聴取には、学長のマリア・アウレリア・ヴァレラ氏同伴で、白骨を埋めるよう指示したコーディネーターと埋めた用務員が出頭した。
 学長が構内に人体の標本などがあるのを知ったのは4月末で、看護科の学務担当者が、生物学や心理学、理学療法、看護学の専攻者達が使っていた標本類が、環境汚染の元になる可能性があると報告してきたという。
 その時点で学長は、法医学研究所(IML)にどのような処置をとればよいか問い合わせたが、IMLでは引き取れないといわれ、担当者に適切な処置を取るよう命じた結果、墓地ではなく、構内に埋めてしまった。
 同大学は経営上深刻な問題を抱えており、3月には数々の不正判明で教育省が資格取り消し。司法当局も運営を差止め、今月末までに在校生の転籍手続きのための書類を作るよう命じていた。

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