ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 干ばつ被害4億レ超す=ペルナンブコ州が発表

干ばつ被害4億レ超す=ペルナンブコ州が発表

ニッケイ新聞 2012年6月7日付け

 北東伯を襲った干ばつで、ペルナンブコ州農務局が被害額は4億1200万レアルに達する見込みと発表と6日付フォーリャ紙が報じた。
 同州での干ばつは56市町村の農家を悩ませ、トウモロコシやフェイジョン、マンジョカは少なくとも91%がだめになった。先の被害額は、各々の作物の平均収量と市場価格を掛け合わせてはじき出したものだ。
 干ばつは海岸線に近い潅木地帯には達していないが、すでに被害が生じている地域ではサトウキビの収穫も20%減少しており、70%を使っての砂糖の生産や残り30%によるエタノール生産への影響が懸念されている。例年なら11万頭の牛から250万リットル/日搾乳の牧畜業も、30%減産の見込みだ。
 セルトン地域と潅木地帯は7月末までは雨が降る可能性があり、被害額が計算されてないが、降雨量は平年の25%程。
 フェイジョンの卸売価格は、バイア州80%、パラナ州27%の減産の影響も重なり、30キロ当たり69・09レアルが141・26レアルに上昇。庶民の懐にも干ばつの影響が出ている。