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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2012年6月14日付け

 「あなたは娘(孫)みたいなものだから」と、親切にしてくれる日本人に時々出会う。日本でこんな風に言われたことはなかった。
 中には出身県が同じ人もいて、それも手伝ったのかもしれない。でも、当地で育った自身の子どもや孫と「合わない」と感じていると知った時、それが大きな理由かもしれないと思った。
 日本人同士ですら、育った環境が違えば理解しあうのは難しい。ましてや育った国が違えばなお更だろう。しかし、はたと長年自分自身も両親と上手く行かなかったことに思い至った。結局「分かり合えないもの」と腹を括り、表面的な関係を続けているのが現状だ。
 世代間の差や人格、人種の違いを超えて分かりあう—それはどの国にも共通し、また家族といえども難しい課題なのだと改めて感じた。(阿)