ニッケイ新聞 2012年6月15日付け
「国連持続可能な開発会議(リオ+20)」で採択する声明文の調整が難航し、ルイス・アウベルト・フィゲイレドブラジル大使らが週末も討議を継続するよう要請と14日付G1サイトが報じた。
各種の目標なども織り込んだ声明文最終案は、13〜15日の討議でまとめ上げられるはずだったが、毎年300億ドル投入できる新基金の新設などを盛り込もうとするG77(新興・開発途上国の組織)+中国と資金の拠出を渋る先進国、温室効果ガス削減目標を決めれば開発に足かせをはめられると考える新興・途上国の利害意識など、様々な問題が湧き上がって調整が難航。同日付エスタード紙は、いくつのテーマを盛り込み、何を討議すべきか決められないでいると報じている。
ジウマ大統領が要請する各国の約束も盛り込んだ声明文を目指す各国大使達にとり、18—19日のメキシコ・サミットと20〜23日のリオ+20首脳会合を控えた週末は、最終案絞込みにむけた最大の山場となる。