ニッケイ新聞 2012年6月16日付け
社会党(PSB)のルイーザ・エルンジーナ下議が14日に、サンパウロ市市長選に労働者党(PT)から出馬するフェルナンド・ハダジ氏の副候補となる事を受け容れたと15日付伯字紙が報じた。
ルーラ前大統領の同盟工作の実で、エルンジーナ氏はPT創立メンバーの1人。1988年のサンパウロ市市長選にPTから出馬して当選し、翌89年から市長を務めたが、1992年にイタマル政権に入閣し市長を辞任。その後は、1997年にPTを離れ、1998年にPSBに入党。2010年の下議選で当選、昨年下議に就任した。
エルンジーナ氏の票田を見ると、88年選挙では周辺地区での得票率が高かったが、10年選挙では中流階級が多い地区の得票率が高く、低所得者層に強いPTの弱点をカバーできるとの見方もあるが、10年はPT拒絶票を得ての当選なら、この読みは危うくなる。