ホーム | コラム | 東西南北 | 東西南北

東西南北

ニッケイ新聞 2012年6月16日付け

 リベルタドーレス杯準決勝のサントス対コリンチャンスの対決にサンパウロ州が沸いているが、その裏で行われているブラジル杯でも、もうひとつのサンパウロ州対決実現の可能性が高い。13、14日の準決勝第1戦でパルメイラスがグレミオに、サンパウロFCがコリチーバに勝利。20、21日の第2戦でも波乱がなければ、決勝でサンパウロ州対決が実現する。これで優勝したチームは来年のリベルタドーレス杯に進出する。
     ◎
 国連でマルヴィナス諸島の返還についての話し合いを求めたアルゼンチンのクリスチーナ大統領は14日、ロンドンの新聞ザ・タイムス紙に送った手紙に「Give Peace A Chance(平和を我らに)」とのメッセージを書き添えた。これは、英国が誇るビートルズのジョン・レノンがベトナム戦争反対を訴えて書いた有名な反戦歌の曲名。この言葉に込めたのは英国への敬意かはたまた皮肉か。
     ◎
 かねてからその建設をめぐって議論が繰り返されてきたベロモンテ水力発電所建設への抗議運動が、15日朝行われた。弓矢を抱えた先住民や環境活動家約300人が、シングー川をせき止めるためにパラー州アルタミラに建設中の土の堰周辺で破壊行為などを行った。コンソーシアム側は工事続行を宣言したが、リオ+20の最中だけに建設反対派には絶好のアピールになったのでは。