ニッケイ新聞 2012年6月20日付け
羽藤州議主催の記念式典で会場となった1階、2階のプレナーリオはほぼ埋まり、立ち見も出る人出。表彰団体代表者に一人ずつ設けられた席には、団体の名前入りカードが置かれていた。岡村さんは1940年に来伯、サンパウロ州モコッカに入植し、2年過ごした後スザノへ。サンパウロ市に住んで25年になる。5人の子供、14人の孫、24人のひ孫、3人の玄孫に恵まれ、庭仕事や編み物をするなど元気な日々を送っている。娘の平尾さんは、「おかげさまで、医者のお世話になったことはありません」と笑顔を見せていた。
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日系ブラジル人の長田たけしさん(13)が主演する映画『茜色の約束』(塩崎祥平監督)が現在日本で公開されている。金魚の伝統養殖業が盛んな町、奈良県大和郡山市を舞台に「伝説の青い金魚」を巡って騒動が巻き起こるファンタジー作品。長田さんは、劇中でも日系ブラジル人少年の役を熱演。歌舞伎役者萬屋錦之介の甥である中村獅童も日系ブラジル人役として出演している。
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日毎叢書出版の『楽書倶楽部』第14号が発刊された。「私の思い出の格闘技」(宮村秀光)、「待ちに待った愛しい深夜の貴婦人たち」(高橋祐幸)、「ブラジル入門集特別講座」(吉田恭子)、「日系人と民謡」(伊藤喜代子)、「保証人ではなかった!」(谷口範之)など29作品を掲載。問い合わせは同出版社(11・3209・5228)まで。