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リベルタドーレス杯=コリンチャンス決勝進出=102年の歴史ではじめて

ニッケイ新聞 2012年6月22日付け

 サッカー南米一のクラブを決めるリベルタドーレス杯準決勝でコリンチャンスがサントスFCを下し、102年の歴史ではじめて同杯の決勝進出を決めた。21日付伯字紙が報じている。
 13日に行われたサントスの本拠地ヴィラ・ベルミロでの第1試合を1—0で制していたコリンチャンスは20日、コリンチャンス・ファンが埋め尽くすパカエンブー・スタジアムに場所を移しての第2試合を迎えた。
 試合はボールを支配するサントスの攻撃をコリンチャンスが徹底マークし、カウンターのチャンスを待つ試合運びだったが、前半35分、中盤から右側にドリブルで上がったネイマールがカルデッキにパスを送り、それを受けたボルジェスのゴール左隅のシュートをネイマールが走りこんで押し込み、サントスが先制した。
 だが後半2分、中盤左側でのアレックスからのゴール前へのフリーキックがサントスのディフェンダー陣の頭を超え、ゴール右側でノー・マークになっていたダニーロに渡り、それを受けたダニーロが左足でゴール左隅に豪快にシュートを決め、コリンチャンスが同点に追いついた。
 これで3万5千人のパカエンブーの大観衆が沸くと、コリンチャンスはネイマールへの徹底マークを継続してサントスの攻撃を封じ、試合はそのまま1—1の引き分け。
 この結果、1勝1分でコリンチャンスは初の同杯決勝進出。ボール保持数もパス数もサントスが圧倒的に上回ったが、相手に攻撃させなかったコリンチャンスのディフェンダー陣は評価され、特に23回もボールを奪って中盤を支配したボランチのラルフは最高評価を受けた。また、サントスは2連覇を阻まれた。
 コリンチャンスの決勝の相手はアルゼンチンのボカ・ジュニアーズとチリのウニベルシダーデの勝者で、決勝は27日と7月4日に行われる。