ニッケイ新聞 2012年6月26日付け
ミナス州南部と南東部のコーヒー園などで行った調査によると、後継者の発掘は年々困難になっていると23日付フォーリャ紙が報じた。
ヴァウベル・マシャード・デ・オリヴェイラ氏がミナス州で行った調査によると、コーヒーの栽培も含めた農業の泣き所は天候や農作物の値段が自分の思うように動いてくれないことで、これらの要因も後継者探しを困難にしているという。
また、リチャード・ジャクバスコ氏とファビオ・ラモニカ・ペレイラ氏の共著『息子よ、このすべてはいつかお前のものに』(ヴィソザ連邦大学出版局)によると、農業生産者は年々高齢化しており、1992年は42歳だった農業生産者の平均年齢は2002年には47歳。現在は50歳を超えているという。
農業生産者の高齢化が進み、農業従事者の入れ代わりが少ないという状況は、農牧畜業への新しい技術導入も妨げる。
農家の子供が勉強のために町に出ると、卒業後も別の職業に就いて戻ってこない事が多く、子供はいても後継者がいないために農業をやめてしまう生産者も増えている。