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文協=「コロニアの尊い宝、希望の星」=41人の白寿者を表彰=20人が矍鑠と姿見せ

ニッケイ新聞 2012年6月27日付け

 ブラジル日本文化福祉協会(木多喜八郎会長)は24日午前、文協大講堂で『白寿者表彰式』を執り行った。99歳が30人、100歳が10人、日系コロニア最高齢の108歳が1人の計41人が表彰された。式に出席したのは本人20人と代理の家族ら18人の計38人。会場には家族らを含む約700人が訪れた。

 木多会長は冒頭の挨拶で「矍鑠として舞台にお越しくださったことは慶賀の至り」と祝辞を述べ、今月末に任期を終え帰国する大部一秋在聖日本国総領事も「毎年何を差し置いてもこの式には出席してきた。白寿表彰を受ける方々は尊い宝のような存在。これからもコロニアの希望の星として輝き続けて欲しい」と受賞者を称えた。
 式では、一人一人の名前、出身地、来伯年が読み上げられ、賞状と記念品、金一封が贈られた。自らの足で立ち堂々と表彰を受ける白寿者に涙ぐむ関係者もいた。
 受賞者を代表して謝辞を述べたのは水本薫さん(99、岡山)。はっきりとよく通る声で「祖国である日本を愛し、毎日祈りを捧げているが、自分を温かく迎え入れてくれたブラジルという国にも深く感謝している。みな様も神様に護られて、楽しく健やかな日々を送れるよう祈っています」と話し、会場から万雷の拍手が送られた。
 92歳まで農業を営んでいたという竹原庄一さんに健康の秘訣を尋ねると、「何でもしっかり食べること。でも食べすぎはよくない」と笑顔。
 現在も毎日、家族が経営する金物屋に顔を出す。「店先で用心棒として活躍している」と息子の久さん(54、二世)は笑いながらも「誇らしい」と感慨深げに話した。
 今回白寿者表彰を受けたのは次の41人。(敬称略、記載がない場合はサンパウロ市在住)
 上地マツ(108、沖縄)、水本薫(岡山)、千葉フミ子(北海道)、二神房江(愛媛)、石橋薫(愛知)、伊藤ことみ(広島)、鹿毛千代香(福岡、サン・ベルナルド・ド・カンポ市)、梶山サチコ(山口)、仲左門(和歌山)、西原チヨ(佐賀)、大熊峯喜(福岡)、佐野常男(三重、フェルナンドポリス市)、佐々木正二(愛知)、豊嶋すえ(北海道、バストス市)、渡部經子(北海道、オズワルド・クルス市)、山本文(石川、ヴァルジェン・グランデ・パウリスタ市)、山本民寿(100、高知)、市脇アサ(100、愛知)、河合五十一(100、愛知、イタジュバ市)、岡村よし子(100、長野)、青木しな(愛知、ミランドポリス市)、壁谷雪枝(愛知、ビリグイ市)、上山あきよ(長野)、木庭タズエ(熊本、ジャボチカバル市)、小谷初子(大阪、リベロン・プレット市)、前田一夫(山口、カストロ市)、森田千鶴子(高知、ミランドポリス市)、内木フミ(北海道、グアルーリョス市)、尾花米蔵(福岡、アンドラヂナ市)、大城平吉(沖縄、アラサツーバ市)、坂本ミスエ(熊本)、高比良タケ(福島、サントス市)、竹原庄一(和歌山、ジャカレイ市)、山本徹子(山口)、与那嶺マカト(沖縄、カンバラ市)、柏原藤四郎(100、福島、サン・セバスチャン・デ・アモレイラ市)、小笠原正好(100、福島)、實重敏夫(100、島根)、大竹富江(京都)、鈴木重之助(宮城、クリチバ市)、寺尾八千代(100、高知、サン・ジョゼ・ドス・カンポス市)